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声を出して一緒に読んでみましょう

一寸法師 Issun Boshi - Little One-Inch/日本おとぎ話 
  成立年・作者/不明 

 

第1章

一寸法師


むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
二人には子どもがいなかったので、おじいさんとおばあさんは神さまにお願いしました。
「神さま、親指くらいの小さい小さい子どもでもけっこうです。どうぞ、わたしたちに子どもをさずけてください」すると本当に、小さな小さな子どもが生まれたのです。
ちょうど、おじいさんの親指くらいの男の子です。
二人はさっそく、一寸法師(いっすんぼうし)という名前をつけてやりました。


一寸法師は16才になったある日一寸法師は、おじいさんとおばあさんの前へ出て、「わたしはこれから都へいこうとおもいます。」 といいました。
おじいさんはびっくりして、「都へ行ってどうするのだ。」と聞きました。
「都にはきっとおもしろいことがたくさんあります。わたくしはそこへ行って、運だめしをしてみようと思います。」
そう聞くとおじいさんはうなずいて、「よしよし、それなら行っておいで。」 と許して下さいました。
一寸法師はたいへんよろこんで、さっそく旅の支度にかかりました。

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