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声を出して一緒に読んでみましょう

一寸法師 Issun Boshi - Little One-Inch/日本おとぎ話 
  成立年・作者/不明 

 

第2章

一寸法師


おじいさんは一本の針で、一寸法師にちょうどピッタリの大きさの刀をつくってやりました。
おばあさんはおわんを川に浮かベて、一寸法師の乗る舟をつくってやりました。
「ほら、この針の刀をお持ち」
「ほら、このおはしで舟をこいでおいで」
「はい。では、行ってまいります」
と一寸法師がいって、舟をこぎ出しますと、おじいさんとおばあさんは、
「どうか元気でがんばっておくれ。」 といいました。


「ええ、がんばります。」 と、一寸法師はこたえました。
おわんの舟は毎日少しずつ川を上って行きました。
しかし舟が小さいので、少し風が強く吹いたり、雨が降って水かさが増したりすると、舟はたびたびひっくり返りそうになりました。
そういう時には、しかたがないので、いしがきの間や、橋のかげに舟を止めて休みました。
こんな風にして、ひとつきもかかって、やっとのことで、都に着きました。


都はとてもにぎやかで、ひっきりなしに馬や人が通っていました。
「なんてにぎやかなんだろう。」 と、一寸法師は人の下駄をよけて歩きながら、しきりにかんしんしていました。
一寸法師は、たくさんりっぱなお屋敷が立ち並んだ中に、いちばんめだってりっぱなもんがまえのお屋敷を見つけました。
一寸法師は、「これこそいちばんえらい人のお屋敷に違いない。」と思って、門の中に入っていきました。

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