HOMEreading bookThe Tale of the Bamboo Cutter

声を出して一緒に読んでみましょう

一寸法師 Issun Boshi - Little One-Inch/日本おとぎ話 
  成立年・作者/不明 

 

第5章

一寸法師


「ふん! これにこりて、もう二度と来るな! ・・・おや? これは何でしょう、お姫さま」
 鬼が行ってしまったあとに、不思議な物が落ちていました。
「まあ、これは打ち出の小づちという物ですよ。トントンとふると、何でも好きな物が出てくるのです」
 そこで一寸法師は、お姫さまに頼みました。


「わたしの背がのびるように『背出ろ、背出ろ』と、そう言ってふってください」
お姫さまは喜んで、打ち出の小づちをふりました。
「背出ろ、背出ろ」
すると一寸法師の背は、ふればふっただけグングンとのびて、誰にも負けない立派な男の人になりました。
そして一寸法師はお姫さまと結婚して、仕事もがんばり、大変出世したということです。

このページのトップへ