-----どのように日本に来ましたか？
大学を卒業して、私は社会人としての自覚を持っていないと痛感し、国外へ出て外の世界を見ることがとても重要なことだと思い、留学を決めました。大学での専攻は日本語でしたので、日本へ留学するのは最もいい選択だと思いました。こういう経緯で私は自費で日本に来ました。
----- どのようにして日本語を覚えましたか？
大学のとき学校での日本語の勉強にあまり力を入れておりませんでしたが、日本人の留学生を探して、彼らと付き合ってお互いに日本語と中国語を勉強する形で、自然と日本語を覚えるようになりました。大学三年生のとき、言語サービスボランティアとして北京オリンピック大会に参加しました。そのとき母国に栄光を勝ち取るために、自分の日本語のスキルを上達させようと決意し、その後私は日本語が上達した事を実感しました。
----- 日本の印象は、来る前と来た後では変わりましたか？？
私は2011年4月に日本に来ました。そのときは、東日本大震災及び原発事件が起きたばかりの時期でした。来日する前、もしかして日本は今とんでもない混乱に陥って、スーパーには生活必要品さえ購入できない状態なのかとすごく心配していましたが、実際来日すると、名古屋の皆さんは相変わらず和やかに暮らしており、予想とはまったく異なる状況を感じました。
来日する前に、日本人は皆ルールをちゃんと守っているというイメージがありました。この特徴はもちろん何よりだと思いますが、なんだかロボットのようで、人間的な個性は希薄かなあと思います。しかし来日後、信号を守らずに道路を横断する人や、自家の生ごみをコンビニのごみ箱に入れる人などを見ると、やっぱり日本人はロボットじゃない人間だなあと、ほっとしました。
----- 母国に無くて、日本で見つけた“良かったもの”を教えて下さい。
日本で見つけた「良かったもの」は山ほどあると思います。一つの例を挙げれば、日本では、コンビニといい、レストランといい、ショッピングモールといい、区役所といい、どこへ行っても、尊敬されて優しい接客を受けられます。皆さんのサービス精神、態度はとても良いと思います。
----一番最近覚えたボキャブラリー、または言い回しを教えて下さい。
最近は就職活動に専念しています。就職活動において皆さんに最もよく使われた言葉は、恐らく「前向き」だと考えています。実はこの前まで、私は「前向きの意味」を「前に向く」と理解していたのですが、実は「積極的に、肯定的に」という意味のもあるという事を学びました。この言葉が私の一つの思い出を連想させました。日本に来て半年後、私は留学生会館という学生寮に移住しました。ある日、留学生たちと日本人のボランティアたちと一緒にパーティを楽しんでいました。或るインドネシアからの留学生は、手作りの料理を皆にご馳走しました。私はその料理を食べて、あんまり口に合わないなと思い何も言えなかったです。しかし傍らの日本人たちは、「これうまい！おいしい！」って激しく褒めています。それを機に私は日本人がご馳走になったときの反応を観察し始めます。やっぱり日本人は他人からご馳走になったりプレゼントをもらったりする場合には、自分の好みに合うかどうかも関わらず、必ず肯定的な反応をします。これはある意味では、日本人によく褒められる「前向き」の一つの例ではないでしょうか。
-----日本へ来て、一番戸惑ったことは何ですか？
正直に言えば、戸惑ったことは何一つとない気がします。最初に日本語はあまり上手ではないので、少し不便だと思いましたが、現在では日本に結構慣れてきたと感じています。
-----ホームシックになった時、どうやって対処していますか？
現在の科学技術はとても発達しています。特にスマートフォンを購入した後、両親や国内にいる親友達に、容易にSYKPEなどのAPPを使って連絡できます。さらにインターネットで、中国国内のニュースも見えるので、空間的に祖国を離れましたが、心理的にはずっと母国に住んでいるかのようです。
-----将来、就きたい職業はありますか？
現在新しいことに挑戦しようと思っていますので、日本で就職したいです。
しかしこれからどの業界に、どの職種に就きたいかと尋ねられたら今私の答えは、まだ自分の未来を限定したくないです。
なぜなら無限の可能性を追い求めるのは、今の私の課題だからです。したがって、就職活動の際に私はすべての業界、数多くの企業の説明会に参加しエントリーを提出しました。これをきっかけに、日本をより深く知りました。
-----生活圏内で気に入っている、おすすめの場所はどこですか？
まず名古屋水族館をお薦めしたいです。私は自然や動物がとても好きで、水族館のような動物と密接できる場所が好きです。また名古屋水族館の雰囲気はとても和やかでロマンチックなので、デートするには最高な場所です。
-----最後に、日本にこれから留学を考えている人に、アドバイスがあれば、お願いします。
まず日本での生活は、決して容易なことではないとあらかじめ頭に入れておいた方がいいと思います。つまり根性があまりない人、最後までやり通さない人、苦労に耐えられない人ならば、日本に留学することを遠慮した方がいいと思います。
ですが、日本での生活は、決してそこまで辛いことでもないです。自分の欠点を直視し、新しいことに対して前向きに挑戦する熱意さえあれば、どんな困難があってもいずれ乗り越えられるはずだと信じています。
いつも生活に不平不満を口に出す人は、日本への留学は向かないと思います。
生活に情熱を抱えている人にとって、日本は何よりです。 |
