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張 姗(チョウ サン / Zhang Shan) さん
中国・山東省出身 名古屋大学大学院文学部 25歳
現在JPNAVIで翻訳アルバイトとして活躍中

my dream
My dream

-----どのように日本に来ましたか?
私は、中国政府の奨学生として日本に来ました。このプログラムは、中国の大学の成績と英語の試験結果と論文による選考を経て奨学生が決定します。年間5,000人の学生がこのプログラムにより留学を果たしています。この制度の目的は、国外の大学で教育を受けた学生を中国の大学教授にすることにあるので、私も中国に帰ったら大学で教鞭を執るつもりです。しかし、今日の就職状況は中国でも厳しいので、希望通り行くかどうか不安に思っています。

-----日本に来る前に日本語を勉強していましたか?
私は奨学生制度を使っての留学なので、日本の大学に入るのに日本語の能力を示す試験は必要ありませんでした。従って中国で日本語の勉強はして来ていません。日本語は日本に来てから、大学の留学センターで1年間毎日午前中3時間の授業で習得しました。日本語は動詞の活用の使い分けが難しいと思います。

-----以前から日本には興味はあったのですか?
日本を留学先に選んだ理由は、私の専攻分野である東洋史の教授がいたからです。それに、子どもの頃から日本のテレビ番組や歌が好きで、よく見たり聴いたりしていたので馴染みもありました。「ちびまるこちゃん」は中国でとても人気があり、私も大好きです。日本の俳優では、背が高くて頭が良いので「藤木直人」が好きです。日本の歌謡曲を、中国の歌手が中国語でカヴァーして歌っていることもよくあります。

-----初めて日本に来た時の印象はどうでしたか?
日本人は皆静かで驚きました。電車の中や、街中も静かだと思います。レストランなどでもサービスが行き届いているし、街もゴミなどがあまりなくきれいだと思います。日本の人は私が想像していたより優しいと思いました。中国にいる頃持っていた日本の(特に男の人)のイメージは、「話さない・笑わない・よく働く」でした。でも。実際は「そんなに話さないこともない・笑う・よく働く」だと思いました。大学の研究室でも、日本の学生はいつも真面目でおとなしく研究しています。

-----日本食は好きですか?
日本は食事時冷たいものが出てくるので、それに慣れるのに少し時間がかかりました。レストランに入ると氷入りの水が出てきますが、中国では胃に負担がかかるので冷たいものを食する習慣はありませんでした。 普段は殆ど自炊をしています。ここでは使いたい食材が手に入りにくいので、デパートなどの中国物産展で買いだめするか、中国へ戻った時に買って持ってきたりしています。 でも、最近は折角日本にいるのだからなるべく日本のものを食べるようにしています。中国へ帰ったら日本食を食べる機会はぐっと減ると思うからです。日本食で好きなものは天ぷらと味噌煮込みです。

-----休日は何をしていますか?
1人でゆっくり過ごすことが多いです。美術館へ行ったり、本屋へ行ったりしています。研究室の教授とも仲が良く、家族ぐるみでお付き合いさせて頂いています。去年の夏は教授の家族と一緒に海へ遊びに行きました。

-----日本の国内観光はしましたか?
JPNAVIで一緒に働いている周さん・陳さんと京都へ行きました。皆写真を撮ることも撮られることも好きなので、楽しい旅行の思い出を沢山撮りました。岩井俊二の映画「四月物語」の舞台である北海道と、香港映画「恋戦- OKINAWA Rendez-vous-」の舞台である沖縄にはこれから是非行って見たいと思っています。どちらも大好きな映画です。

-----ホームシックになることはありますか?
普段は楽しく学生生活を送っているので感じませんが、やはり風邪をひいた時などは中国の家が恋しくなります。それと、私は今年の旧正月の時期は中国に帰らなかったので、その時もホームシックにかかりました。私の地元の山東省では、旧正月には家族が集まって餃子を食べます。夕食前と年が明ける夜中の12時には、庭や路地で爆竹を鳴らします。それが今年は無かったので、とても寂しかったです。私の留学生活が終わる前に、家族に是非日本に来て欲しいと思っています。家族に日本を案内してあげたいです。

-----最後に日本にこれから留学を考えている人にアドバイスがあればお願いします。
もしあなたが研究の為に留学をするとして、研究活動を行うには専門用語を知っていれば問題はないかもしれません。しかしもしあなたが日本語を話さないとしたら、それでは本当の日本を知ることは出来ません。折角日本に来るのだから研究内容のみならず、日本のことを知ることも必要だと思うのです。だから私は日本語の勉強をすることをお薦めします。

zhang
  • 7:30 起床
  • 8:30-12:00 授業
  • 12:00-14:00 自宅に帰って昼食
  • 14:00-18:00 論文研究(家か図書館)
  • 18:00-23:30 夕食・中国の家族&友人とおしゃべり・読書
  • 23:30 就寝

ご飯と納豆の朝ご飯。
しっかりジャパニーズスタイルですね。

JPNAVIでのブレイクタイム。
フランス人のマリアンちゃんが持って来てくれたチョコレート美味しい~♪

日本の化粧品は中国で人気です。
中国の友達に「買って来て~」とよく頼まれるそうです。

大学の研究室。
資料で四方が囲まれています。

安城の公園にて。
綺麗な花時計の前で。

東京タワーの展望台からの眺め。
床がガラス張りで下が見えるので怖かったのですが、「記念に!」と頑張って撮ったそうです。

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