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ブレーカーを使えるようになりたい!
引っ越しをしたんだけど、ブレーカーの使い方がよくわからないです。
ブレーカーになれるまではむずかしいかもしれませんね。
さいきんは地震も多いので、いざというときのブレーカーの使い方も知りたいです。
ブレーカーとは何のためにあるの?
ブレーカーとは「電気の流れを遮断する装置」のことです。簡単に言うと、家の電気の流れを止めたりできるということです。
ブレーカーは主に、電化製品などを使いすぎて電気に負荷がかかった場合などに安全のために電気の流れを遮断したい時や、漏電(電気が漏れること)対策など、安全対策のために存在します。
皆さんの家にもブレーカーがあるはずです。探してみましょう。場所がわからない場合は、玄関や洗面所、キッチンの近くを探してみましょう。以下のような機器はありましたか?
ブレーカーについて詳しく教えて?
では、ブレーカーのことを詳しく知りましょう。下の写真を見てください。おそらく皆さんのおうちに多くあるタイプのブレーカーだと思います。場所ごとに色分けしたので、それぞれ見ていきましょう。
①ここは、契約ブレーカーといいます。おそらく皆さんが触れることはあまりない場所です。電力会社で契約容量を決める際に使います。これをうまく活用することで、月々の電気代を安くできるかもしれません。詳しくはここをクリック。
②ここは、漏電ブレーカーといいます。部屋の中の漏電をいち早く感知して、電気事故を未然に防ぎます。
③ここは、安全ブレーカーといいます。たくさんボタンがあるのは部屋ごとに分かれているからです。電化製品が壊れていた場合に、安全のため電気を遮断します。
「ブレーカーが落ちた」、どうすればいいの?
おそらく皆さんがブレーカーで一番困ることは、ブレーカーが落ちたとき。電気が使えなくなってしまうので、どうすればよいか悩んでしまうでしょう。でも大丈夫! 今回の記事でそんな不安はなくなります。先ほどの写真を見ながら解説を読んでくださいね。
まず、「ブレーカーが落ちた」場合、どこが落ちたのかを確認しましょう。先ほどの写真を見てください。①~③まで3つの部分がありました。そのうち、どの部分が「落ちてしまった(「切」になった)のかを最初にチェックです。問題の部分にしたがって【Case 1】~【Case 3】のいずれを見てください。
【Case 1】契約ブレーカー(写真①)が落ちている場合
契約ブレーカーが落ちている場合は、契約したアンペア数を超えてしまったということです。一度に多くの電化製品を使うと、契約してる契約容量次第ではブレーカーが落ちてしまう可能性があります。契約容量と電気代との関係はここをクリック。
【Case 2】漏電ブレーカー(写真②)が落ちている場合
漏電ブレーカーが落ちてる場合は、家のどこかで漏電が起きてしまったということです。漏電とは、電気が予期せぬところに漏れ出して大変危険なことなのです。この場合はどこで漏電しているのかを見つけ出して、それ以外の部屋の電気を復旧させることが大切です。具体的な手順は次の通りです。
以下の写真を見ながら、皆さんも漏電ブレーカーが落ちた際の対応を考えましょう。
〈1〉契約ブレーカー(写真①)と漏電ブレーカー(写真②)を「入(ON)」にする。
〈2〉安全ブレーカー(写真③)を1つずつ「入(ON)」にする。
〈3〉どこかの安全ブレーカー(写真③)を「入(ON)」にしたとたんに勝手に「切(OFF)」になるところがあるはずです。
〈4〉そこが漏電しているので、そこの安全ブレーカー(写真③)を「切(OFF)」にしたまま、再び漏電ブレーカー(写真②)を「入(ON)」にすると、漏電した部屋以外の電気は復旧します。
〈5〉その後、漏電個所は電気屋さんなどで相談して解決しましょう。
【Case 3】安全ブレーカー(写真③)が落ちている場合
安全ブレーカー(写真③)が落ちている場合は、その部屋で電気の使いすぎやショート(大量の電気が流れてしまい、火事の原因にもなる)が起きてしまったということです。この場合は、その部屋の配線を確認してみましょう。コンセント周りにホコリがたまったりしていませんか? 自分で解決できなければ、電気屋さんに相談することをおすすめします。
地震の時はどのブレーカーを落とせばいいの?
地震が起きた後ブレーカーを落とすことで、電気が回復した際の火災を防ぐことができます。避難する前にブレーカーを確実に落として火事を防ぎましょう。
具体的には、先ほどの写真の契約ブレーカー(写真①)を落とせばOKです。ここを落とすだけで家の中のすべての電気が遮断されます。
ブレーカーで電気代を節約⁉
ここまで、ブレーカーの使い方と、ブレーカーが落ちた時の対応についてみてきました。最後に、ブレーカーと電気代の節約についてみましょう。ポイントは先ほどの写真の契約ブレーカー(写真①)にあります。皆さんは、自分の電気の契約容量について調べたことはありますか。なければ以下の方法で調べてみましょう。
皆さんは下のような「電気ご使用量のお知らせ」をもらったことはありませんか?ここで契約容量についてわかります。単位はA(アンペア)でおそらく10A~60Aのような数字が書かれているはずです。この数字、覚えておいてくださいね。
皆さんは、電気代について詳しく計算したことはありますか?電気代はたいていこのように計算されます。
従量電灯プランの電気代=基本料金+電力量料金±燃料調整費+再エネ賦課金
参考 Looop電気
重要なのは「基本料金」です。これは、皆さんの電気使用量に関わらず一定金額が課されるものです。この「基本料金」、実は契約するアンペア数によって料金がかわるのです。下を見てください。
基本料金 契約電流15A 481.71(円/月)
基本料金 契約電流30A 963.42(円/月)
https://miraiz.chuden.co.jp/home/electric/menu/basic/point/
これは一例ですが、30Aと15Aで500円近くの差があります。1年で計算すると6000円にもなるので、家計にとってかなりメリットになりますね。
しかし注意もあります。先ほどもあげましたが、契約容量を超えた電気を使うと、契約ブレーカーが作動して電気がとまってしまいます。契約容量を決める際は、電気代と普段どれだけ電化製品を使うかのバランスを考えてください。
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