謙譲語の意義と例【ビジネス日本語Ⅲ】

敬語けいごなかでも、自分じぶんがへりくだることで、間接的かんせつてき相手あいてへの敬意けいい表現ひょうげんするのが謙譲語けんじょうごです。自分じぶん行動こうどう状態じょうたいひくめる(謙遜けんそんする)ことで、相手あいてたかめ、ふか敬意けいいしめすことができます。使つかいこなせれば、あなたの謙虚けんきょさがつたわり、ビジネスにおける人間にんげん関係かんけいをより円滑えんかつなものにするでしょう。

謙譲語意義とは

ビジネスシーンにおいて、謙譲語けんじょうご使つかうことは、「わたし一歩いっぽいて、あなたをてています」という配慮はいりょのメッセージをつたえます。とく役職やくしょくうえひとや、お客様きゃくさま取引とりひきさきたいして自分じぶん行動こうどうべるさい不可欠ふかけつです。これにより、相手あいて敬意けいいしめしつつ、丁寧ていねいでスムーズなコミュニケーションをはか効果こうかがあります。

ビジネスでよく使謙譲語

これは「く」「く」「たずねる」という3つの意味いみ非常ひじょう便利べんり謙譲語けんじょうごです。相手あいてところったり、はなしいたりするさいひろ使つかえます。

使用しようれい

明日あした午後ごご3に、御社おんしゃうかがいます。」(く → うかがう)

「そのけんについては、先日せんじつうかがいました。」(く → うかがう)

「ご都合つごうのよいうかがってもよろしいでしょうか。」(たずねる → うかがう)

げる

う」の謙譲語けんじょうごです。自分じぶん意見いけんかんがえを目上めうえひとつたえるさい使つかいます。(「う」の謙譲語けんじょうごには「もうす」もあります)

使用しようれい

率直そっちょく意見いけんもうげますと、再考さいこう必要ひつようかとぞんじます。」

あらためておれいもうげます。」

いたす

「する」の謙譲語けんじょうごです。自分じぶんなにかの動作どうさ行為こういを「する」ことを謙遜けんそんしてつたえる場面ばめん使つかいます。

使用しようれい

わたくしがご連絡れんらくいたします。」

承知しょうちいたしました。即刻そっこく手配てはいいたします。」

拝見する

る」の謙譲語けんじょうごです。相手あいてからのメールや資料しりょうなどを自分じぶんが「る」さい使つかいます。

使用しようれい

「おおくりいただいた企画きかくしょ拝見はいけんしました。」

あとほど現地げんち様子ようす拝見はいけんしにまいります。」

いただく

べる」「む」の謙譲語けんじょうご丁重語ていちょうご)です。また、「もらう」の謙譲語けんじょうごとしても頻繁ひんぱん使つかわれます。

使用しようれい

「お土産みやげ、ありがたくいただきます。」(べる → いただく)

部長ぶちょうから貴重きちょうなアドバイスをいただきました。」(もらう → いただく)

「コーヒーをいただきます。」(む → いただく)