尊敬語の意義と例【ビジネス日本語Ⅱ】


敬語けいごの中なかでも、相手あいてへの敬意けいいを直接的ちょくせつてきに表現ひょうげんするのが尊敬語そんけいごです。相手あいての行動こうどうや状態じょうたいそのものを高たかめることで、深ふかい敬意けいいを示しめすことができます。使つかいこなせれば、あなたの言葉遣ことばづかいはより洗練せんれんされ、ビジネスにおける人間にんげん関係かんけいをより良質りょうしつなものにするでしょう。

尊敬語の意義とは

ビジネスシーンにおいて、尊敬語そんけいごを使つかうことは、「あなたを個人こじんとして、そしてその立場たちばの人ひととして尊重そんちょうしています」という明確めいかくなメッセージを伝つたえます。特とくに役職やくしょくが上うえの人ひとや、お客様きゃくさま、取引とりひき先さきの担当たんとう者しゃなど、敬意けいいを払はらうべき相手あいてとの会話かいわでは不可欠ふかけつです。これにより、相手あいてに気持きもちよく話はなしてもらい、円滑えんかつなコミュニケーションを促進そくしんする効果こうかがあります。

ビジネスでよく使う尊敬語

いらっしゃる

これは「行いく」「来くる」「いる」という3つの意味いみを持もつ非常ひじょうに便利べんりな尊敬語そんけいごです。相手あいての移動いどうや存在そんざいについて話はなす際さいに広ひろく使つかえます。

使用しよう例れい:

「部長ぶちょうはただいま席せきにいらっしゃいません。」(いる → いらっしゃる)

「明日あしたの会議かいぎには、何時なんじごろいらっしゃいますか。」(来くる → いらっしゃる)

「先日せんじつはどちらへいらっしゃったのですか。」(行いく → いらっしゃる)

おっしゃる

「言いう」の尊敬語そんけいごです。目上めうえの人ひとの発言はつげんを引用いんようしたり、言及げんきゅうしたりする際さいに使つかいます。

使用しよう例れい:

「社長しゃちょうがおっしゃるとおり、コスト削減さくげんが急務きゅうむです。」

「佐藤さとう様さまがおっしゃっていた件けんについて、確認かくにんいたしました。」

なさる

「する」の尊敬語そんけいごです。相手あいてが何なにかの動作どうさ・行為こういを「する」場面ばめんで使つかいます。

使用しよう例れい:

「週末しゅうまつはゴルフをなさるそうですね。」

「会長かいちょうはどのような決断けつだんをなさいますか。」

ご覧になる

「見みる」の尊敬語そんけいごです。相手あいてが資料しりょうやメールなどを確認かくにんする際さいに使つかいます。

使用しよう例れい:

「お送おくりした資料しりょうは、もうご覧らんになりましたか。」

「こちらのパネルをご覧らんください。」

召し上がる

「食たべる」「飲のむ」の尊敬語そんけいごです。会食かいしょくの席せきや、お客様きゃくさまに飲のみ物ものを出だす際さいなどに使つかいます。

使用しよう例れい:

「どうぞ、コーヒーを温あたたかいうちに召めし上あがってください。」

「昼食ちゅうしょくはもう召めし上あがりましたか。」