丁寧語の意義と例【ビジネス日本語Ⅳ】

敬語けいごなかで、もっと基本的きほんてきひろ使つかわれるのが丁寧語ていねいごです。相手あいてだれであっても、はなたいして敬意けいいはらい、丁寧ていねいつたえる気持きもちをあらわします。「です」「ます」を語尾ごびにつけるのが代表的だいひょうてきです。につければ、あらゆるコミュニケーションの土台どだいととのい、相手あいて不快感ふかいかんあたえないはなかたができるようになります。

丁寧語意義とは

ビジネスシーンにおいて、丁寧語ていねいごは「あなたを社会人しゃかいじんとして尊重そんちょうし、礼儀れいぎくしています」という基本きほん姿勢しせいしめします。尊敬語そんけいご謙譲語けんじょうごことなり、相手あいて立場たちば関係かんけいなく、おおやけでの会話かいわにおける標準ひょうじゅんフォームです。これができていないと、社会人しゃかいじんとしての常識じょうしきうたがわれる可能性かのうせいもあるため、非常ひじょう重要じゅうようです。

ビジネスでよく使丁寧語

です

名詞めいし形容動詞けいようどうし(ナ形容詞けいようし)などにつづき、断定だんてい意味いみつ「だ」を丁寧ていねいにする言葉ことばです。あらゆるぶんめに使つかわれます。

使用しようれい

「こちらは本日ほんじつ議題ぎだいリストです。」

「この企画きかく非常ひじょう重要じゅうようです。」

ます

動詞どうし一部いちぶ助動詞じょどうしつづき、動作どうさ状態じょうたい丁寧ていねい表現ひょうげんします。「です」とならんで丁寧語ていねいご中心ちゅうしんです。

使用しようれい

明日あした、お客様きゃくさまのところへきます。」

資料しりょう作成さくせいしています。」

ございます

「ある」の丁寧語ていねいごであり、「です」をさらに丁寧ていねいにした表現ひょうげん丁重語ていちょうご)としても使つかわれます。とくにお客様きゃくさま対応たいおうなどで多用たようされます。

使用しようれい

「お手洗てあらいは2かいにございます。」(ある → ございます)

「ご注文ちゅうもん以上いじょうでございますか。」(です → ございます)

まことにありがとうございます。」

お〜(接頭語せっとうご

言葉ことばあたまにつけて丁寧ていねいさや上品じょうひんさをくわえる接頭語せっとうごです。おも日本にほん古来こらい言葉ことばである「和語わご」に使つかわれます。

使用しようれい

「お時間じかんをいただき、恐縮きょうしゅくです。」(時間じかん

「お手数てすうですが、よろしくおねがいします。」(手数てすう

「おちゃをおちしました。」(ちゃ

ご〜(接頭語せっとうご

「お〜」と同様どうように、言葉ことばあたまにつける接頭語せっとうごです。おも中国ちゅうごくからつたわった言葉ことばである「漢語かんご」に使つかわれます。

使用しようれい

「ご連絡れんらくありがとうございます。」(連絡れんらく

「ご確認かくにんのほど、よろしくおねがいいたします。」(確認かくにん

「ご家族かぞくはみなさんお元気げんきですか。」(家族かぞく